ここでブログを書くのは初めてになります。
初めまして、のご挨拶がわりに、いきなり「道に迷った話」なんて、と
思いながら書いています。
私は、家族や友人も呆れるほどの「方向音痴」です。
よく知っているはずの場所でも、道に迷う、もしくは迷いかける、というのは
日常茶飯事のようになっています。
我ながら情けないことこの上なし、なのですが、もうこれは永年の悩みになっています。
迷った場所が、地元や会社のある名古屋あたりなら、人に聞かずとも、大きな百貨店や
ランドマーク的な建物を目印にして、分かる場所まで戻ることは、
さほど難しいことではありません。
でもそれが、知らない土地、ましてや異国の地となると、話は別になります。
短い期間でしたが、バルセロナに滞在していたことがあります。
(この時に関するお話はまた、機会を改めます。)
そのときに、サラゴサ(Zaragoza)という街に行ったときのお話です。
ガイドブックに載っていた地図がとても小さくて、そして観光案内所のようなところにも
たどり着けず、もう何年も前に行った記憶だけを頼りに、とある場所を目指していました。
しかし、行っても行っても、それらしき場所が見つからず、気づいた時には
「こんな道は通った記憶がない」というような大通りに出てしまいました。
途方にくれる、とは、まさにそんな時のことを言うのでしょう。
でも、むやみやたらと歩いていても、知らない街で路頭に迷うだけです。
それほど恐ろしいことはありません。
日帰りでの滞在でもあったし、道に迷って彷徨っていることに使う時間もあまりない・・・。
ふと目をやると、大通りに面しているには似つかわしくない、お菓子屋さん(日本で言うと、
駄菓子屋さんのような感じでしょうか)がありました。
ちょっと怖そうなおばちゃんが、お店の中に居ました。
もう、「この人怖そうだし」とか、そんなことを言っている余裕はありません。
勇気を出してお店に入っていって、
「私はここに行きたいんだけど、この地図だとどっちに行ったらいい?」
と聞きました。
しばらくしかめっ面をして、地図をながめていたおばちゃんが、笑いながら発した一言。
「あなた、地図の外まで歩いてきてるわよ」
自分の方向音痴具合に落ち込みながら、「このおばちゃんに聞いてよかったなぁ」と
思った瞬間でした。
おばちゃんが、お店の外まで出てきて、
「そっちよ、そっち。まっすぐ行けば(元来た場所に)戻れるから」
と言ってくれたことに、とても感謝しました。
お菓子も何も買わなかったけど、親切な人でよかった、と思いながら、
その後のサラゴサでの滞在も気分よく過ごせました。
それ以降、どんなに強面な人にも、道を教えてくれなさそうな人にも、迷った時には、
勇気を出して聞いてみることを、以前よりも抵抗なく行えるようになりました。
教えてくれなかった人もいれば、一生懸命教えてくれようとするあまり、
間違った道を教えてくれた人もいました。
出来る限りのことは自分で解決したいと思いますが、特に道に迷った時は、
「小心者」な自分を忘れて、人に頼ることも大事だと思いました。
人の温かさに触れることも出来るし、これほどいいものもありません。
少しの間滞在していたスペインでの話、また別のところで道に迷った話などなど、
これからもお伝えしていきたいと思います。
(※サラゴサ(Zaragoza)→スペイン北東部の街。真ん中をエブロ(Ebro)川という
大きな川が流れ、中世の雰囲気が色濃く残る街です)